本授業では、システムエンジニアとして必要な「コンピューターの仕組み」についての基礎知識を体系的に学び、ハードウェアとソフトウェアの連携、データの流れ、処理の仕組みを理解することを目指します。実務に直結する知識を習得し、トラブルシューティングやパフォーマンス改善に活かせる力を養います。
授業内容
1. コンピューターの基本構成
- コンピューターの5大装置(入力・出力・記憶・演算・制御)
- ハードウェアとソフトウェアの関係
- OS(オペレーティングシステム)の役割
- バス、クロック、レジスタの基礎理解
2. データの表現と処理
- ビットとバイト、2進数・16進数の基礎
- 文字コード(ASCII、Unicode、UTF-8など)
- 数値の内部表現(整数、浮動小数点)
- データの入出力と変換処理
3. プロセッサとメモリの仕組み
- CPUの構造と命令実行の流れ(フェッチ・デコード・実行)
- キャッシュメモリとメモリ階層
- RAMとROMの違い
- 仮想メモリとページングの仕組み
4. ストレージとファイルシステム
- HDD、SSD、NVMeの違いと特徴
- ファイルシステム(FAT、NTFS、ext4など)
- データの読み書きとアクセス速度
- RAID構成とバックアップの基本
5. ネットワークと通信の基礎
- ネットワークの基本構成(LAN、WAN、インターネット)
- IPアドレスとDNSの仕組み
- プロトコル(TCP/IP、HTTP、FTPなど)
- パケットの流れとトラブルシューティング
6. 実践演習
- コンピューター内部構造の図解作成
- バイナリデータの読み書き演習
- 仮想マシンを用いたOSのインストールと設定
- ネットワーク通信の可視化(Wiresharkなどのツール使用)
7.期待される成果
- コンピューターの動作原理を理解し、システム設計に活かせる
- ハードウェアとソフトウェアの関係を把握し、トラブルに対応できる
- ネットワークやストレージの基礎を理解し、構築・運用に役立てられる
- 実務に直結する技術的知識を体系的に習得できる